交通事故による捻挫
1 捻挫とは、どのようなケガなのか
捻挫とは、関節を構成する軟骨(関節軟骨や関節唇、半月板)、周辺の靭帯や関節包などに対して捻りや衝突などの外力が加わって受傷し、レントゲンやMRI検査によって骨折や脱臼を伴わないと判断されたケガです。
一言で捻挫と言っても、どのような負荷が、どのような力で、どのような角度で関節に加わったのかによって損傷の程度が大きく異なります。
例えば、歩行中に足を捻ってしまったような場合、痛みはあるものの、そのまま歩行を続ける事が出来るケースが大半かと思います。
この場合の捻挫は、靭帯が瞬間的に伸ばされている状態の事が多く、痛みや腫れも比較的軽いと言えます。
一方で、関節に強い衝撃を受ける事によって、靭帯の一部または靭帯が完全に切れてしまう場合もあります。
そもそも、捻挫で損傷する靭帯とは、普段どのような働きをしているのでしょうか。
靭帯はバンドのようなもので、骨と骨を繋いだり、関節の可動範囲を制限する役割があります。
関節の動きを制限する事で、骨がずれるのを防いで、適切な位置を保っているのです。
関節は、歩いたり、物を掴んだりと言った普段の生活において必要となる動作を可能にしている部分となりますので、これを損傷してしまいますと、日常生活にも支障を来してしまう恐れがあります。
出来る限り早い回復を目指す為にも、なるべく早く適切な施術を受ける事が大切となります。
2 交通事故で捻挫をしてしまうケース
車に乗っている時に後方から追突されるような交通事故に遭った場合、首を捻挫してしまう事が多く見受けられます。
また、急ブレーキによってシートベルトが肩を圧迫し、負荷が掛かって痛めてしまう事もあります。
その他にも、バイクや自転車に乗っている時に交通事故に遭った場合は、咄嗟に手を突いて手首やその衝撃で肘や肩を捻挫してしまったり、踏ん張って膝や足首に負荷がかかり捻挫をしてしまうケースが考えられます。
たとえ痛みが軽い捻挫であったとしても、初期段階で適切な処置を受けるかどうかによってその後の回復スピードに差が出ますし、捻挫の悪化を防ぐ事が出来る可能性が高い為、「大丈夫だろう」と安易に判断せずに、お早めに接骨院などで診て貰ってください。
3 交通事故による施術は接骨院に相談を
接骨院での一般的な捻挫の施術は、テーピングや装具などで固定したり、機器を用いてケガの回復を図ったりするなどの施術です。
また、固定していると周囲の筋力が低下したり、関節の可動域が低下してしまう為、固定が取れた後の筋力トレーニングや可動域訓練によって元の状態に近付けるように努めたり、関節がスムースに動かせるように施術を行うなど、手厚く対応して頂けると思います。
また、固定している所以外の機能の維持も大切になるのでご注意ください。
交通事故による施術は接骨院にご相談ください。