交通事故による捻挫

文責:院長 柔道整復師 黒澤 彰

最終更新日:2024年05月20日

1 捻挫とは、どのようなケガなのか

 捻挫とは、関節を構成する軟骨(関節軟骨や関節唇、半月板)、周辺の靭帯や関節包などに対して、捻りや衝突などの外力が加わって受傷し、レントゲンやMRI検査によって骨折や脱臼を伴わないと判断されたケガです。

 一言で捻挫といっても、どのような負荷が、どのような力で、どのような角度で関節に加わったのかによって損傷の程度が大きく異なります。

 例えば、歩行中に足を捻ってしまったような場合、痛みはあるものの、そのまま歩行を続けることができるケースが大半かと思います。

 この場合の捻挫は、靭帯が瞬間的に伸ばされている状態のことが多く、痛みや腫れも比較的軽いといえます。

 一方で、関節に強い衝撃を受けることによって、靭帯の一部または靭帯が完全に切れてしまう場合もあります。

 

 そもそも、捻挫で損傷する靭帯とは、普段どのような働きをしているのでしょうか。

 靭帯はバンドのようなもので、骨と骨を繋いだり、関節の可動範囲を制限する役割があります。

 関節の動きを制限することで、骨がずれるのを防いで、適切な位置を保っているのです。

 関節は、歩いたり、物を掴んだりといった普段の生活において必要となる動作を可能にしている部分となりますので、これを損傷してしまいますと、日常生活にも支障をきたしてしまう恐れがあります。

 できる限り早い回復を目指すためにも、なるべく早く適切な施術を受けることが大切となります。

2 交通事故で捻挫をしてしまうケース

 車に乗っている時に後方から追突されるような交通事故に遭った場合、首を捻挫してしまうことが多く見受けられます。

 また、急ブレーキによってシートベルトが肩を圧迫し、負荷が掛かって痛めてしまう事もあります。

 その他にも、バイクや自転車に乗っている時に交通事故に遭った場合は、咄嗟に手を突いた衝撃で、手首等を捻挫してしまったり、衝撃を踏ん張ってこらえようとした際に、膝や足首に負荷がかかり捻挫をしてしまうケースが考えられます。

 たとえ痛みが軽い捻挫であったとしても、初期段階で適切な処置を受けるかどうかによってその後の回復スピードに差が出ますし、早くから処置を受けることで捻挫の悪化を防ぐことができる可能性が高くなるため、「大丈夫だろう」と安易に判断せずに、お早めに接骨院などへご相談ください。

3 交通事故による施術は接骨院に相談を

 接骨院での一般的な捻挫の施術は、テーピングや装具などで固定したり、機器を用いてケガの回復を図ったりするなどの施術です。

 当院も、まずは冷却・固定等の応急処置を行い、その後、ケガの状態を見極めながら、手技や特殊な電流を発生させる機器を用いて痛みの改善を目指します。

 また、固定していると周囲の筋力が低下したり、関節の可動域が低下してしまうため、固定が取れた後の筋力トレーニングや可動域訓練によって元の状態に近付けるように努めたり、関節がスムースに動かせるように施術を行うなど、手厚い対応を心がけております。

 交通事故後の施術は、アキラ鍼灸接骨院にご相談ください。

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